顔の赤みが治らない、皮脂を取っても取っても出てくる。
なのに皮膚科を受診しても、はっきりした診断がおりない、
治療を続けても一向に治る気配がしない。
そんな悩みを持っていたら・・・・
ひょっとするとその肌、『酒さ』かも知れません。
なかなか診断がおりない『酒さ』
私もそうだったんですが、酒さになる前段階と言いましょうか、
肌の不調が出始めの頃、例えば湿疹が出来る、赤みが全然治まらない、
という状態で皮膚科を受診しても、すぐにその状態は、○○です、と言ったように診断がおりません。
「湿疹ですね」とか「炎症が起きてますね」なんて言われて終わり、
ということも少なくありません。
そんなことはわかっているのに・・・・・
何軒も皮膚科をはしごし、落胆したものです。
だって、すぐに診断がおり(原因が判明し)、それを治す塗り薬や方法がわかって、一刻も早く治し解放されたいんですもの。
酒さに間違われる肌疾患いろいろ
『酒さ』はなかなか診断が降りないと書きましたが、酒さに間違われる肌疾患があります。
それは、ニキビ、湿疹、アトピー、肌荒れなどで、
ステロイドや非ステロイド軟膏、保湿剤のヒルドイド、内服薬のビタミン剤が処方されたりします。
ステロイドの場合、塗ればすぐに肌が綺麗になることでしょう。でもそれは一時的。
治ったと思って使用をやめれば元の状態にすぐに戻ります。
誤診されやすい『脂漏性皮膚炎』と、酒さとの違い
もしこれを読んでる方が酒さならば、
そうこうしているうちに、赤みに加え、皮脂が染み出るようになると思います。
赤み+過剰な皮脂、といった症状で、酒さに似た肌疾患に『脂漏性皮膚炎』というものがあります。その為に、酒さを脂漏性皮膚炎と誤診されることもあるようです。
◇脂漏性皮膚炎とは◇
頭部や顔など脂漏部位に出来る皮膚炎で、紅斑を伴い、頭部はフケが
顔面は落屑(角質が剥がれ落ちる)があります。
原因は常在菌のマラセチア真菌(カビ)が異常増殖することが関係してると言われています。
◇脂漏性皮膚炎と酒さの違い◇
酒さは顔のみに発現するのに対して、脂漏性皮膚炎は頭部・背中・胸など
顔以外にも発現します。
また、酒さが額、鼻、頬、あごが赤くなるのに対して、
脂漏性皮膚炎は眉や眉間、小鼻の脇、鼻唇溝部が赤くなります。
肌の赤み+過剰な皮脂+毛細血管の拡張=酒さ
肌の不調から始まり、赤みが出てきて、皮脂が過剰に分泌され、
それが慢性化すると、毛細血管の拡張が見られるようになります。頬に糸くずのように毛細血管が透けて見えることがあります。
そうなってきたら、『酒さ』を疑ってみてください。
判断がつかない場合、皮膚科に罹り診断をゆだねるのも良いでしょう。
ですが、ステロイドや保湿剤のヒルドイドでは酒さは悪化するのみです。
時間はかかりますが、酒さは肌に刺激を与えず、バリア機能を育てることで改善します。
このブログでは、酒さが完治した経験を元に、スキンケアや生活の中で注意する点などを書いていますので、他の記事も参考になさってくださいね。