この頃肌の赤みが取れない。元々皮脂分泌が多くにきびに悩まされている、
乾燥肌だったのに知らない間に脂性肌になっている・・・・
そんなお悩みありませんか?それ、もしかしたら酒さかも知れません。
酒さとは
酒さとは、顔面が赤くなる慢性的な皮膚疾患です。
皮脂腺が異常に増殖している状態とも言われています。
発症年齢は中高年で多く、性別は女性に多いとされていますが、
実際はどんな年代でも発症し、男女差もありません。
酒さの症状
症状は紅斑が生じる他に、毛細血管の拡張、ほてり、皮脂分泌過剰、にきびに似た湿疹を伴い、その重症度によって、3つに分類されます。
鼻・頬・眉間・顎に紅斑が生じます。お酒に酔っているような赤みが常に出ています。
毛細血管が拡張し、皮膚表面近くに赤い糸くずのようなものが現れます。
例えるなら細く赤いミミズが這っているように見えます。
皮脂分泌が異常に増え、拭き取っても染み出るように出てきます。
暑いわけでもないのに肌がほてります。
紅斑性酒さに加え、にきびに似た膿疱(のうほう)が出来、皮脂分泌はさらに多くなります。
この膿疱、にきびに間違われたり、脂漏性皮膚炎と診断されることもあるようです。
第3度(鼻瘤)
膿疱が悪化し、鼻がこぶのように盛り上がり、毛穴が広がりみかんのような
状態になります。
日本人は第3度まで進行する方は多くありません。
◎酒さは肌症状だけでなく、酒さ様角膜炎、結膜炎、眼瞼炎など眼症状を合併することがあります。
酒さの原因
酒さは以前は“酒飲み”がかかる肌疾患だと思われていました。『酒焼け』とも言われたりします。
飲酒により毛細血管が開き血流が良くなる為、アルコール依存者は常に赤い顔をしています。
ですが、実際はアルコールが原因でない酒さの方が多く、原因は諸説ありますが、今のところ解明されていません。
考えられている原因を挙げてみます。
- デモデックスというニキビダニ
- ニキビダニに生息するバチルス・オレロニウス菌
- マラセチアという真菌(カビ)
- 抗菌ペプチド、カセリサイディンの異常
- ヘリコバクター・ピロリ菌の感染
- 腸内環境の悪化
- 血管運動神経の障害
- ビタミンB不足
- 化粧品のかぶれ
これらのどれか1つだけが原因ではなく、複合的に絡み合っていたり、
1つから波及して発症していると、考えてもいいかも知れません。
私の場合は、化粧品の中に配合されていた米ぬかに長期にわたってかぶれたことが原因でした。